2006.10.05更新 
           
 
   



「一人ひとりがオーケストラの一員に――新会長として思うこと」
      第3期会長 詠(ながみ) 孝(たか)

プロセスワークを追っかけて、ミンデルを追いかけて15年余になる。
ミンデルの行くところは日本中どこにでも出かけていった。今でも印象に残っているワークショップが幾つかあり、時折、思い出す。
まだ初めの頃、京都大学でミンデルがプロセス・ワークの講義をするという。私は、どんな展開になるのか、わくわくしてもぐり込んだ。河合隼雄教授(当時)を筆頭に、山中康裕教授(当時)、岡田康伸教授をはじめ大学院生が集まって聞くのだから、これはプロセスワークが、世の中に広く認められる好機だと、私は思った。
しかし、世の中そんなに甘くはなかった。彼らの反応は私の期待を見事に裏切った。
今日のように、心理学関係の学会でプロセスワークのワークショップが開かれたり、講義が設定されるに至るまで、まだまだ長い道のりがあり、何冊もの文献が世に出てプロセスワークの援護をするにいたるまで、年月を要することになった。
誤解を招かないために付け加えると、アカデミックがいいと思っているわけではない。しかし、多くの人に知らせることが出来、この優れた方法論に魅せられ、各分野で頑張って仕事をしている皆さんへの応援になると思っている。
各地でプロセスワークのワークショップを主催してくれた人々、文献の出版にかかわってくれた人、次々と誕生するプロセスワーカー、そして、資格プログラム、日本プロセスワークセンターの開設…時が熟すとは、このようなことかと感慨深い。プロセス・ワークが好きで、関わってくれた人々、今でも関わり続けてくれている多くの皆さんに、感謝をすると共に、これからもプロセスワークを応援していただきたい。
先日のミンデル夫妻のワークショップの合間をぬって、いくつか会議が開かれ、それらの会議を通して、日本でのプロセスワークの発展のために、どの機関がどんな役割を担っていくかが明確にされた。
日本プロセスワーク協会の仕事は、プロセスワークを日本中に知らせていくこと、プロセスワーク愛好者の裾野を拡大していくことが主たる任務になる。そして、日本プロセスワークセンターの仕事は、資格プログラム、ディプロマプログラムの学生の学習指導、学生の援助と、資格プログラム修了生に対するフォロー学習(仮称)の提供と実践などが事業計画として確認された。
プロセスワーク協会は、日本プロセスワークセンターが出来るまでの援助をという当初の位置付けからプロセスワークが好きな人々のために今後も存続しワークセンターと協力し合って日本におけるプロセスワークの存在を広め高めていくこと、裾野を広げていくことになった。
さて、私は、新年度のプロセスワーク協会の新会長に推挙いただき緊張を感じている。
日本各地にプロセスワークの愛好者が増え、支部を引き受けてくれる人が出来、いろいろな分野でその技法が使われていくために何から始めていけばいいのか…プロセスワークを正しく日本中に知らせていくには…そのエッセンスをどのように伝えていくか。
イメージは、『プロセスワークオーケストラ』だ。
日本各地で一人ひとりが自分の楽器を奏で、ハーモニーを合わせていくことだ。
新体制の記念すべき協会主催の「ワークショップ」を、関西(大阪又は京都)で、10月14・15日に開催する。一般向けの紹介ワークショップと資格プログラム修了者や愛好者向けの講座、プロセスワークを取り入れた事例の実践報告会も用意している。
これを皮切りに、各地からプロセスワークの音楽が鳴り出すことを願っている。


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